筋肉の花園 -Muscle Gargden-

よつぎが好きなものを書く場所

がんばるよつぎ【後編】

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2024年ももう2ヶ月経ってしまったが、皆様如何お過ごしだろうか。

この記事を2023年内に書くと言っておきながら投稿できていなかったのは期待して待っておられる読者の皆様に大変申し訳ない。色々(後述)あったので温かい心でお許し頂ければ幸いだ

 

さて、今回は前回記事の最後で触れた通り家を購入した時の話を書こうと思うのだが、それを語るにはまずそこに至るまでの話を語らねばなるまい

成就した恋ほど語るに値しない」とは我が愛読書からの引用ではあるが、まさにこの通りの内容になりそうだ

読者の皆様の鬱憤が溜まること請け合いだが、適宜読み飛ばしをお願いする所存である

yotsugi141.hatenablog.com

 

家を買う前の話(~同棲まで)

一見順風満帆な滑り出しのように見えたであろう恋のスタートだったが、その実態は非常に危うい所にあった

何しろ彼女の苦手なタイプは「田舎の人」であるにも関わらず彼女の私への第一印象は「田舎の人が来たなぁ」というものであったからだ

付き合った理由も「よく分からないけどアプローチしてきたし試しに付き合ってみるか」というものだった

付き合った当初から約3ヶ月程で別れる腹積もりだったと後に聞かさる事となるが、この時の私は知る由もなかった

ここから結婚まで漕ぎ着けた奇跡はドーハの奇跡と並びアジア三大奇跡と称されている

 

 

 

さて、そんな彼女とは週に1度(土曜が多かった)必ず会うようにし、デートを重ねた

私としては万事上手く行っているつもりではあったが、上掲の通りそれは私の独りよがりだったようだ

 

 

─────ここでよつぎ奇跡の一手が光る

 

時は2020年、唾棄すべき友人UEDと沖縄旅行に行くはずが飛行機の予約が取れず突発的に北海道に行くことになりこの世の終わりみたいな旅行がここに成立した

その当時札幌のバーで撮った写真 ほぼ遺影

 

 

この際、旅行が沖縄から北海道に変わった理由が「ピーチ航空の格安セールがあるから沖縄行こうぜ」→「席取れんかったから北海道にしよか」の流れだった(気が狂っているのではないか)

 

 

 

話を2022年に戻そう。

付き合って間も無い7月某日にたまたまピーチ航空のセールがあった時にこの時の事を思い出しながら、相談も無く3ヶ月後の北海道行きのチケットを手配したのであった

これで奇しくも彼女の別れる予定だった9月を10月まで延長する事が出来たらしく、Nを撃たれようが確実に復帰してくる運の良さを遺憾無く発揮できたようである

 

終われば別れる予定の旅行(私はついぞそのつもりを知る由もないが)が始まった

 

2泊3日で札幌、旭川、小樽を巡る北海道旅行としては比較的オーソドックスな行程の旅行であった(彼女は函館に行きたいと言ったが移動時間がかかりすぎる為これはやめておいた方が無難だろう)

 

この旅行は彼女にとって全てが初めてで溢れていた。飛行機に乗るのも、北海道に行くのも初めて。

彼女はこの旅行を大いに楽しんだ様子であった。無論私も同じように楽しんだ

 

 

そして、この旅行が私と彼女の運命を変えた

別れる予定は無くなり、交際が継続する事となったのだった

 

 

 

 

交際が順調に進んだある日、よつぎに試練が与えられる事となった。

彼女「同棲するなら美味しいオムライスが作れる人がいい!」

 

よつぎはオムライスに縁も所縁も無い男である。同じ材料で料理を作れと言われればチャーハンを作るだろう。多分男なら皆そうすると思う

 

しかしこの一言は私を奮い立たせた

私の作ったオムライスが美味かった暁には同棲を開始してくれると言う(.....最も本当のところは彼女はただ話を流したくてこのコメントに至ったようだ。要するに私が冗談を真に受けただけである)

 

というわけでよつぎの素敵オムライス生活が始まった

毎日オムライスを作っては食す日々。何ゆえ私の卵だけすぐ固まってしまうのか意味がわからなかった。悩み過ぎて仕事の悩みそっちのけで上司との個人面談で相談したりした

 

─────審判の日が訪れた

卵からは一切のとろみが失せていたが、チキンライスが美味しく出来ていたので及第点はクリアできた。アパートでの二人暮らしが確約された瞬間であった。

 

彼女は同棲にあたって大きな決断をすることとなった。

同棲となれば当然私のアパートに引っ越す事となるワケだが、彼女が今第一志望しており就職が決まりかけている彼女の実家近くの職場が遠くなる。無論同棲など考えていなかった彼女は実家から通うつもりで受けていたからである。

同棲を望んだ私の為に彼女はその就職を辞退し、私と同棲する為の職場を探し直す事を決断してくれた。

この時に私は、私の為に重要な決断も厭わないこの人にこそ自分の人生を捧げる価値があるのだと痛感した事を覚えている。

(尚、年末に就職を辞退し、年明けすぐアパート近くの会社に内定をもらってきた。彼女はパワフルなのである)

 

 

この他クリスマスディナーに行ってまさにロマンチックな場面でチェンソーマンの1コマみたいになりそうになったりしたが、それは誌面の都合上割愛したいと思う。直接会ったら聞いてほしい

参考画像 危ないところだった

 

 

その後は流れるように順調に進んでいった。

同棲の準備、彼女の親との顔合わせ等々あっという間に過ぎていった。

顔合わせにはPatisserie Kのお菓子を手土産に持って行った。

みんなも大事な時はPatisserie Kのお菓子を買おう(唐突な宣伝)

patisseriek.thebase.in

 

同棲生活が始まったがこれも楽しかったので、今後も一緒に暮らすのは全く苦にならなさそうで一安心であった

同棲には一年の期限を付けた。それ以上続くなら結婚か別れる事とした。僕に時間が無い為である(これはこれから同棲を始める男女には是非真似して欲しい)

 

 

 

 

よつぎ、家を買う

 

 

時が流れ2023年夏、事件は起きた

 

yotsugi141.hatenablog.com

クソ記事が書きたくなるぐらい暑すぎるのである。

それもそのはず、前編に記した通りよつぎ邸はロフト付きの構造だ(吹き抜け2階付き物件だと思って頂ければ良い)

寝室をロフト上に設けていた為、天窓はあれど冷房効率は最悪である。住んでる人間が二倍になって、しかも新しく住み始めた側が暑がりなのが余計に拍車をかけていた。

 

──────涼しい家に引っ越したい

 

二人の思いが共通となった。

 

(寒くなったら相手を探し、暑くなって住処を移すのは我ながらそういう生態の昆虫みたいでいやだと思った)

 

同棲用のアパートを探すのではなく終の住処をいきなり探したのは他でもなく、お互いにこの人が良いと心から思ったからかもしれない。

1回同棲用のアパートに住むよりも初期費用等の面で有利になるとは考えていた為だ。賃貸に払う家賃とローンの支払いが同じくらいの金額なら(家の修繕費はおいておいて)家を買う方がメリットが大きいと考えた。

 

尚、家を子供もいない20代から購入するメリットはいくつかある。

・長期ローンが組める(金額を上げるor月々の支払いを少なくできる)

・家に合わせてライフプランを決定できる

(・一度同棲用のアパートに住むと無駄に金がかかる)

 

デメリットは以下の通り

・若くて収入が低い為ローンが組めない

・頭金が用意できずローンが組めない

・転職等が圧倒的にしにくくなる

・子供ができなかった場合、子供を見越した家はオーバースペックになる

 

メリット/デメリットの取捨選択はカップルでしっかり話合って決めれば良いが、何がメリットでデメリットなのかの情報収集と棚上げは必須だろう

二人が何を望むかしっかり話し合って決めると良い

 

 

この時家に関するツイートをしたら

 

親切な本職の方(にわっしーさん @VbCBSUimsqgw1qW )に記事を書いて頂きました

note.com神のnoteなのでこれから家を買う方は必見

 

僕の場合は家の購入は資産ではなく高い買い物と思っていたので(カードで例えると実用を兼ねるプレイ用コレクションカードではなく対戦用カード)マンションはやめた。

一軒家に憧れもあったので戸建てを探し始めた。記事の要旨と正反対のムーブして本当に申し訳ない

 

毎週のデートDayはハウスセンターや物件の内見に行き、営業と話すというムーブを1ヶ月ぐらいしたらトントン拍子で良い家がみつかった(激早)

結局建売の物件で良いのがあったのでそこに決定した。勤務地から遠くなったものの、実家に近く何かあった時のヘルプがしやすい、周辺の生活環境が良さそうな事、そして何より彼女が家からの眺めをいたく気に入った事が決め手だった。

 

注文住宅と建売のメリット/デメリットを以下に記すので悩める方は参考にどうぞ

注文/メリット
・なんでもオーダーメイドで作れる
・入れたい家具、趣味等に合わせて家を作れる

注文/デメリット
・オーダーメイドであるがゆえに全てを決めなければならない
・価格が決まらないので予算を超過する場合もある
・イメージと建てた後のギャップがある場合がある

 

建売/メリット
・注文でよくオーダーされる設備が最初から入っている
・選択要素が少ない(決定コストが少なく、契約も早い)
・早く入居可能
・現物を見ての購入が可能
・予算の見通しが立てやすい(うちの場合土地・家以外で設備にお金かけたのはカーテン及びその工事のみ)

建売/デメリット
・不要な設備が入ってくる(うちの場合電気自動車充電器とかが該当する)
・オリジナリティが無い

 

と非常にざっくりと書いたが、概ね上掲の通りかと思う。詳しくは専門的な情報を集めて頂きたい

 

我々は結果から行くと家に対するこだわりが薄かった為、建売住宅に決めてすぐに新居での生活を始める事に決めた。

以下は一度注文住宅を探そうとハウスメーカーと話し合いをしたときの一幕だ

 

営業「何か新居に入れたい設備等ございますか?」

 

彼女「あたし風見鶏を屋根につけたい!」

 

私「なんだって?」

 

営業「値段分からないので後日お見積りという事で......」

 

これが注文で間取りから何から何まで決める事になったら何年かかった事やら......

ちなみに風見鶏は約5万円程度で付けられる。あなたも注文住宅を建てる際には一羽設置してみてはいかがだろう

 

 

 しかし家を買うには大きな障害が一つある。ローンの契約だ

私の収入は他人に自慢できる程は無いし、彼女に至っては今年新社会人になりたてだ

頭金も無しで通るワケが無いだろう、数年後かな......と思っていたら通った

 

 

 

 

これでいよいよ家を買う準備は全て整った

 

サインを書いたのは8月の中頃の事だった

流石に手が震えた

 

ところで、大きなライフイベントに際しては夫婦となる男女共に責任の勘所があると考えている

女性にとっては子を産む事が最も大きな責任と考える。肉体的にも精神的にも負担は大きい

それと対を為す男性の責任の勘所は間違いなくここだ。家を買う時だ

一生かけて妻子の暮らす家を保有する時、そこに大いなる責務が発生する

決して簡単に押せる判子ではなかったが、震える手で一生モノの契約をした

(彼女は判子の傾きがどうこうで盛り上がっていた)

 

 

 

 さて、ローンの契約の要件がいくつかあったがその中に結婚があった

今回は収入合算という方式なので、結婚が必要との事だった(2人で1個のローンを組む、という形式だ)

 

というワケで8月中旬から契約関係の打合せの合間を縫って怒涛の結婚準備ラッシュが始まった

両家顔合わせ、結婚指輪の準備、(形式的ではあるが)プロポーズ等様々な行事を経て9月12日に入籍した

写真はその場にいた女子大生らしき方に撮ってもらった

これからもよろしくお願いします

 

 

10月末に新居に入居し、今までのよつぎ邸とは別れる事になった。

ちょうど契約が満期でタイミングが良かった

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新居はこんな感じだ。

二階リビングなのが眺めがよくて非常によろしい

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というワケでよつぎが家を買った話は以上となる

漏れているエピソードが山ほどあるし、専門的な事とか具体的な記載を伏せているのでそういうのが気になったら直接聞いてほしい

 

俺と永遠に債務を返済し続けよう!



 

 

 

エピローグ

今年の冬は暖冬と言われているがやはり冬は寒い

師走も中頃に差し掛かった頃、私は父と二人で酒を酌み交わした

 

イメージ図

 

父の事は昔から嫌いであったが彼女(今は妻である)と生活するようになってから感謝を感じるようになっていた。人を養う生活をするとその偉大さが身に染みる

 

父は開口一番僕の仕事を心配してくれた。忙しい事は良い事だと言ってくれた。もしかしたら出張がちで家を空けている時間が長かったから、私の事が暇でしょうがないように見えているのかもしれない

初めて父とサシで飲んだので私は色々な話をした。カードゲームで世界の頂点目指して必死になって戦っていた事、急に結婚したくなった事、最近の若者の恋愛事情等々...

昔は父は自分を理解してくれないと思っていた

色々な話を伝えると「よく考えているな」と褒められてそれがとても嬉しかった

 

さて、私が父と飲みに来たのはには理由がある

それはきっと、父も自分に息子ができた時「男の子なら将来一緒に二人で飲みに行きたいよな」と思ったからである

 

そして今、まさに自分がそう考えているからである

 

 

12月の頭に妻の妊娠が判明してその第一報を父に伝えるとそれはそれは喜んでくれた

やはり親への一番の恩返しは孫の顔を見せてあげることに限るだろう

父を超えるほど良い父になりたいと思う。強い父でいてくれてありがとう

 

 

そして読者諸氏にも安定期を迎えたこの2月にお伝えする事ができるようになって嬉しい限りだ

出産は夏頃になる予定

まだ性別は分からないので、次の検査を今最も楽しみにしている(自分は上掲の通り男の子が良いが、元気ならどちらでも嬉しい)

妻は悪阻も少なく何とか安定期まで来れた。今後もしっかりとサポートに回りたいと思う

 

大変長く取り留めの無い文章をお読み頂き大変感謝している

皆さんの人生にも幸福が訪れるよう、ささやかながら応援をさせて頂こう

 

 

それでは、良いlifeを~。

 

 

 

おまけ

前編を出した時に読者から様々な感想を頂きました。感想のおかげで筆が重いなりに動くのでいつも感謝しています(感想はあればあるほど良いのでどんどんください)

その中で気になるシェアコメントがあって僕も考えさせられたので僕なりのアンサーをお返ししたいと思います。

君は参考にしてもいいし、しなくてもいい(世界樹)

 

若い男性(20歳前後)からのコメント(意訳)

「(前編を読んで)自分もすごく焦りを覚えた。結婚に向けて動いた方が良いのだろうか...」

 

 

 

20歳そこそこでこの感想自体出てくる事が偉いと思います(僕なら絶対そうはいかないので)

 

僕なりの解答ですが、「今すぐ身を固めるための活動を始める必要は無い」が結論です

 

理由として、男の完成には時間がかかるからです

18~25歳の男性はこの期間が今後の人生を左右する基礎作りの時間だと考えています。故に(潰しの効く範囲で)自分の熱中できる事に全力を向けるのが良いと思います

僕の場合はそれがたまたまポケカになりましたが、これは趣味でも仕事でもなんでも良いと思うので全勢力を上げて本気で取り組んでください(仕事だと実益が兼ねられるので一番いいのですが)

全力で取り組むとその過程で自分に必要なものがだんだん揃ってきます。自身の能力だったり頼れる仲間だったり謎の経験だったり...

色々高まった状態から婚活始めた方がスムーズに進んでいくかと思います

 

働き始めてから期間が長い方が年収も上がっており婚活には有利ですが、自身の年齢が上がれば上がるだけ選ばれにくくはなっていく可能性も高まるので25~28ぐらいが適正と考えています

 

自分は27で焦ったので上のプランからするとちょっと遅かったですがぎりぎり何とかなりました

 

あと、合わせて親元を離れ一人暮らしも経験しておくとより良いかと思います

これも結構馬鹿にならないぐらい後の人生に影響があるので

 

 

以上が僕からのアンサーとなります。お節介だったら申し訳ないです

 

 

長くなってしまったのでこの辺でおしまいにしたいと思います

僕の文章で誰かの背中を押せれば幸いです

長文をお読み頂きありがとうございました