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【よつぎ邸】JCS2018レギュプロキシ【アップデート情報】

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昨今は悲しいニュースが多く気が滅入るところですね。よつぎです。

ポケカプレイヤーとしては先のシティリーグやCL京都、CL宮城、そしてWCS2020等が中止の運びになって悲しい限りです。僕個人的な範疇で言えばCL宮城直前に開催を予定していた一門杯が中止にせざるを得なかった事が非常に悔しかったですが・・・

 

暗い話はさておき、今回のこの騒動で我々は図らずも最新環境を追い続けるレースから一端解放されました。(基本的にWCS直後~翌シーズンの間ぐらいしかまったりできる暇ないからね、ポケカ

有り余った時間でたくさんのポケカプレイヤーがポケカに限らず様々な余暇の過ごし方(もちろん屋内、少人数での楽しみ方)を発信しています。僕はこの機に料理のレパートリーを増やそうと思って料理本を買ったりしました。

そんな中で最新弾より過去レギュレーションに対するモチベーションが高まる流れが一門内でありました。

 

そこそこ継続して環境を追っていれば、誰にだって楽しかった思い出の環境があります。

ぼくらにとってそれはJCS2018年の環境でした。

 

なので今回は我々の心の依り所であるJCS2018レギュレーションのプロキシを作ったのでした。

当記事では、ポケカブームから始めた方にもこんな感じだったっていうのが伝わるよう、またこの当時環境を突っ走っていた方は懐かしいと思えるよう記事を書いていきますのでよろしくお願いします。

 

 

環境解説

使用できるカードは

拡張パック「コレクションX」「コレクションY」(XY1)から「裂空のカリスマ」(SM7)までです。

要はXY期のカード全てとサンムーンの前半ぐらいまでのカードプールですね。

 

JCS2018の2つ前の大型大会、CL愛知ではマッシルガンが圧倒的なシェア率とパワーの暴力により環境を制圧しました。一方でその一ヶ月後の京都環境では一転してウルトラネクロズが優勝を果たし、ルガゾロやそれに付随するようなアーキタイプが上位に見られました。(面白いのはCL愛知時点でウルネクのパーツ自体は揃っていたのに結果を出したのは一ヶ月遅れていた点ですね)

そこから「チャンピンズロード」(迫真公式オリパ)が発売して、「裂空のカリスマ」の発売直後にJCS2018が開催されました。

レックウザGXというピーキーにも見える大型新戦力を加え混沌とした環境が更に攪拌されていた大会でした。

 

 

 

現環境(SMB期~SH期)との違い

特にSMC頃からポケカを始めた方にはこの部分を読んでいただきたですね。

当時のゲーム性は現ポケカとは似ているようで全く別物でした。稚拙な解説にはなりますが自分の所感を書き出していこうかと思います。

 

強すぎるトレーナーズ

後にエクストラレギュレーションで禁止になるカードが何枚か(これは勿論当時とは組み合わせられるカードが違う為一概には言えませんが)活躍していた時代でした。

特にグッズの強さが現スタンと比較して強烈で、ドロサポからそんなに動くのってぐらい動けます。サポートを好きな時に回収できる「バトルサーチャー」、山札から好きなカードを3枚までトラッシュに落とす「バトルコンプレッサー」、2枚揃えればなんでもトラッシュから回収できる「時のパズル」、特殊エネルギーを回収可能な「スペシャルチャージ」、相手のポケモンに与えるダメージ+20点「ちからのハチマキ」、ベンチポケモンに1エネ加速できる「ピーピーマックス」等強烈極まりないグッズ群が面白さの一つの要因ですね。

 

ポケモンのHPに対する火力の大きさ

この環境では一部の耐久型のデッキを除き、ゾロアークGXのHPライン210を超えられる打点を全てのデッキのアタッカーが持っています。そのおかげでアタッカー同士の熾烈な殴り合いが行われます。前のターン前で殴ったアタッカーが帰って来ないこともザラです。この刻一刻と変わるスピード感が醍醐味ですね。

 

サイドレースの駆け引き

TAGTEAMやVMAXと違い取られるサイドが3枚ではなく2枚です。また特定条件下で火力の出る非GXもいくつか存在する為、2-1-2-2のようなサイドの取らせ方も十分可能です。

TAGTEAM環境の場合1体のポケモンにゲーム序盤に一気にリソースを集めてそこから動くようなゲームプランが多く存在し、それが取られるとゲームの半分が終わってしまいます。また、ワンパンまでのハードルが高いといった点がありますが、このレギュではある程度の要求で全員が全員をワンパンし得る上それだけでは簡単にゲームが終盤に近付くことができない為、後続のリソース管理も重要になります。

 

一手のプレイングの重要性

これは現在のポケカとも変わらない部分ですが、特に中盤のプレイングが終盤に響きます。

また相手の対応の方法によってこちらのプレイングが分岐する為無限に選択肢が生まれます。やれることが多い分、取れる対応が多くて難しいというワケですね。

 

 

 

各デッキ解説

中身のない能書きはいいから早くメイン部分に移れとお叱りを受けそうなので、今回作った9デッキの解説をしていきます。

また今回のレシピはこちらのサイト様を参考に作らせていただきました。

limitlesstcg.com

 

 

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レックウザGX

堂々の優勝デッキ。

1ターン目にシェイミEXとサポートを使い山札を掘り進め、アタッカーであるレックウザGXの特性も合わせて盤面を完成させに行く。超火力のドラゴンブレイクで怒涛の攻めを行うデッキ。(動きのイメージは現エクストラレギュのレシゼクに近いかも)

レックウザGXの特性の関係で回収カードを厚めに積んでケアを行っている。

このプロキシプール内では後述のよるのこうしんにサイドレース的な不利を取りやすいがその他のデッキに対しては五分から有利なイメージで試合を進められる。

 

 

 

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オンバーンゾロアーク

 

準優勝デッキ。

環境がの上位デッキの多くが特殊エネルギーを採用している点を考慮し、特殊エネロックができるオンバーンGXとゾロアークGXわ合わせたコントロール寄りのデッキ。エネルギー破壊のギミックや特性を封じる戦い方ができるようになっていて、環境をよく見据えていたデッキだと感じました。

基本エネ主体で動いてきて火力の出やすいデッキが苦手という印象。

 

 

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マッシルガン

 

いつもの。3位デッキ。

マッシブーンGXの火力を最大限引き出すようなデッキ構築になっている。

コルニを中心にグッズと闘ポケモンをサーチしながら、序盤から相手への制圧を行っていく。1体目のマッシブーンGXが倒されたら小マッシで相手のアタッカーを取りつつビーストリングで追加のマッシブーンGXを準備する。ルガルガンGXに1エネ貼ってあればアタッカーが三体成立する為突破が格段に難しくなる。

対応範囲が広く割と色んなデッキがプレイングで見れる凶悪なデッキパワーが魅力。

グッズロック系統や超の大きめのアタッカーが出てくるデッキ、後手1先2からマッシブーンGXが吹き飛ぶようなデッキタイプは苦手。山札の圧縮が苦手な為、終盤のNで事故りやすい。

 

(ベスト32の駄文がこちら)

yotsugi141.hatenablog.com

 

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よるのこうしん

4位デッキ。

非GX、HP30のバチュルが2個玉1個で1進化GXをワンパンできるほどの火力を叩き出すデッキ。

元々はフラダリの奥の手と一緒に刷られたアーキタイプであったが、フラダリの奥の手自体が凶悪すぎた為そちらが禁止になった為生き延びた。その後カリンやオドリドリ等のメタカードが刷られるも、行進側プレイヤーのプレイングでしぶとく生き延びた。

グッズロックや特殊エネロックが苦手。大きい相手に対してサイドレース有利を突く為基本相手を選ばないしプレイングでなんとかしてくる。

 

 

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ルガゾロ

2018シーズンを象徴する言葉「それルガ」の張本人。

環境の番人として登場以降2018シーズンを暴れ続けた。新規デッキを組んだ際、まずはこのデッキとぶつけてみて負けるようならそもそも競技シーンに持ち込めるかが怪しいという判断になった。

様々なゾロアーク系統のデッキが存在したが、ルガゾロは攻撃重視のデッキ。

スカイフィールドの効果でベンチを増やし、ルガルガンGXの特性で裏を引っ張り最大230点を叩き込む。相手の展開はデスローグGXで抑え、ゾロアークGXのドローで必要札を引き込む。やりたい放題なデッキ。

マッシルガンが不利と言われていたものの、そこを厚く見れば有利関係が逆転する為明確な不利が存在し得ない。

 

 

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オーロット

先1ミツルオーロットは悪魔の呪文。

後のやぶかぶカキと双璧を為すほどの悪魔的先行プレイングと言われる。(当社比)

具体的には先行1ターン目から相手限定のグッズロックをプレゼントできます。上述の通りグッズが強い環境なのでロックの影響は絶大。というかボールすら使えなくなるから展開すら厳しくなる。

その後はオーロットオーロットBREAKに進化。特性そのままHPマシマシで全体30点のバラマキを行います。無抵抗な相手に複数のオーロットを使ってこれでもかとダメカンを撒いた後エーフィEXで盤面全体退化からの盤面崩壊、小テテフでスワップネクロズマGXでのサイド一気取りなどを目指す。

ゾロアークのオカマ連打に弱いが先行グッズロックすればそもそも展開されないから勝ちですね。

 

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ゲロジュナ

現エクストラで再現不能になった幻のデッキタイプ。

ガマゲロゲEXの技でグッズロックで相手の速度を落としジュナイパーGXの狙撃で打点をばら撒く。最後はエーフィEXでの退化で盤面崩壊を狙ったり、特性でそのままサイドを取り切る。

巨大植物の森というカードがこのデッキの凶悪さをより際立たせており、バトルコンプレッサー、活力剤という凶悪サーチで1ターン目からジュナイパーが複数並ぶことも。1ターンキルに寄せれば相手がゾロアとかなら先行1キルのも決まる。

早期にガマゲロゲが倒されるようなデッキは苦手。あとは一定確率で起こる事故との闘いがある。

 

ぼくはこのデッキに負けJCS2018を終えたのであった。

 

 

 

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ウルネク

JCS前のCL京都優勝デッキ。

XYが落ちた後のウルネクとは若干形が異なる。マッシルガンが多くいた為にアタッカーとしてあかつきネクロズマGXを採用していたり、イカラインが少し薄くなっていたりする。勿論イカをたくさん並べた方が盤面の安定感はあるものの、それのみに依存するとオカマ連打やダスト等の特性ロックで止まる恐れがあり、ビーストリング等のエネ加速手段が拾えるような工夫が見られた。

 

 

 

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ゾロダスト

こちらは特性ロックとごみなだれの両方を搭載しマッシブーンへの殺意を高めたゾロアーク

ゾロアーク自身の特性をゾロアークの相方が止めることになる為、非常にプレイングが難しい。ごみなだれの火力は相手依存な為、相手にグッズを使う必要があるように立ち回る必要がある。

 

 

 

 

以上9デッキがよつぎ邸にプロキシとして配備されました。

代表的な9デッキを挙げただけですが、これらの他にもまだまだたくさんのデッキがありました。更に同一アーキタイプでも1枚1枚の細部は個性が出るポイントでもありますしそれによって見れる範囲が大いに変わってきたりする為、無限の深みのあるレギュレーションと言えるでしょう。

 

 

 

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この大会以後はご存じの通りXYシリーズがレギュレーション落ちという形となり、サンムーン限定レギュレーションになりました。ポケカの爆発的ブームによってそれまでとはプレイヤーの数が大きく増え、僕らを取り巻くポケカ環境はゲーム内だけに留まらず大きく変容していきました。WCSにて発表され12月からTAGTEAMは環境を大きく変え、2019シーズンをより熱く盛り上げていくことになるのでした・・・まあ我々は最終的には非GX主体だったんですけどね

 

ちょっと脱線。僕はこの大会が自分の中で最も活躍できたと思っていますし、今後どんなデッキを握ってもあのマッシルガンより強いデッキにはちょっと出会えないんじゃないかなと思うほどいい相棒でした。

このレギュ触ったことない人でもこの記事を読んで興味がわいたなら、僕に一声かけていただければ是非お相手させていただきたいです。僕の拳が打ち砕きます。

また、この記事を読んで懐かしくなったポケカ壮年(ポケカ老人という表現は避けます)の方々は是非当時を懐かしみながら遊んでみてくださいね。勿論お相手も大歓迎です。

 

また当記事を書くに当たって、当時の強豪プレイヤー様のデッキを改めて拝見させていただきました。構築もプレイングも極まってたんだろうなと想像に難くありません。そんな戦士の方々にここで敬意を表したいと思います。

 

稚拙な解説であった為間違いが多いと思いますが、気になる点ございましたら是非とも優しく(重要)指摘いただけたらと思います。優しくね!

 

最後になりますがポケカを続ける皆さまにも振り返れば楽しかったと思える、もう一度やりたいと思える思い出の環境に出会えたら幸いです。

 

 

 

P.S.

@各位

デッキの仕切り板が全然足りなくなったんで恵んでください。